安定性および保管条件が問題となった. しかし, このような注射剤の調製を行う上で, 重要となる混合・溶解された薬剤の安定性に関しての情報は少ない. 特に, 抗がん剤には短時間で分解が進行するものもあり, そのためには溶解後の安定性を把握する必要があった. しかし, それぞれの医療機関において, 実験的にさまざまな条件下で溶解後の薬剤の安定性を求めることには, 多大な労力と費用を要する. そこで, 文献等から得た安定性に関するデータを利用して …