正規雇用の職がないために仕方なく非正規雇用に就いている不本意型の非正規雇用の実態を明らかにするとともに, 就業形態毎に人々の主観的厚生水準がどのように異なるかを検証する. 検証の結果, 非正規雇用の大多数は自ら選択している本意型であること, しかし不本意型の非正規雇用者は失業者の約 1.5 倍と無視しえない人数であること, 不本意型の非正規雇用は独身, 20 歳代あるいは 40~ 50 歳代, 契約社員や派遣社員, 運輸・通信職や製造・建設・保守・運搬などの …